本業で仙台を支える~未来に伝えるメッセージ~

いらないもので誰もができる地域貢献活動

本号では、株式会社サイコ―代表取締役であり、公益社団法人仙台青年会議所2011年度理事長でもある齋藤孝志氏に本業を通じた社会貢献運動についてお聞きしました。

市民の人が地域で気軽に地域貢献活動できる取り組みとして「古紙サイクルポイントシステム(RPS)」をおこなっています。地域との関わりを大切にしているスーパー様と、リサイクル業を通して地域貢献に携わりたい私たちとの想いが合致し実現しました。みやぎ生協岩切店様に採用頂きスタートしたこのシステムは、宮城県内生協様、ヨークベニマル様、イオン様などと連携し、全国に広がりつつあります。

古紙サイクルポイントシステムとは、スーパーの店頭に設置してある回収ボックスに、新聞や雑誌などの古紙を持ってくるとポイントが貯まり、割引券が発行される仕組みです。お買い物ついでに気軽に、そして、お得にエコ活動に取り組むことができます。

また集まった古紙重量に対して、1kgあたり両社1円ずつ計2円を、東日本大震災孤児への支援をおこなっているJETOみやぎ様や日本赤十字を通じて熊本地震の被災地へ寄付をおこなっています。近々ですと、みやぎ生協様と2017年2月11~28日に実施したキャンペーンで73万円をJETOみやぎ様へ寄付させて頂きました。

現在、約200店舗に設置頂いており、今後2年で350~400店舗まで増やしていく見込みです。また、設置店舗の地元のお祭りや、スポーツ少年団などとキャンペーンをコラボさせることで、活動資金援助や地域活性化の一助になればと考えています。

古紙サイクルポイントシステムの他にも、有事の際に役立てばと、宮城野区のごみ収集車10台にAEDを設置し、救命救急講習を受けたドライバーがごみ収集をおこなっていたり、多賀城社会福祉工房のぞみ園様と連携し、ペットボトルキャップを集めて世界の子どもにワクチンを届けるエコキャップ運動を推進しています。

この本業を通じた社会貢献運動の考え方は、青年会議所での活動を通して学び得た部分が非常に大きいと感じています。特に、「2010年代JC運動指針」にある「不断の自己研鑚を通じ、能動的に社会参画をするとともに、新たな価値観を創出しながら社会に貢献していく」という「プロボノ」は本業でも大いに活かされています。

これからも会社一丸となり、社会から信頼され、必要とされる存在となるよう本業を通じた社会貢献運動に取り組んでいきたいです。

株式会社サイコー

仙台創生

東北のインバウンドを考える

「観光地としての日本」が世界の注目を浴びています。東京や大阪の繁華街に行けば外国人観光客が必ず視界のどこかに入り、聞いたこともない言語がどこからともなく聞こえてきます。
日本政府が観光を目的とした外国人の誘客に取り組み始めたのは2003年、ちょうど小泉さんが首相の時でした。それから13年が経ち、2003年に500万人だった日本を訪れた外国人観光客は昨年2016年には2400万人を超えるまでになりました。桜や紅葉シーズンのホテル稼働率は大阪では90%を超え、日本中がインバウンド景気に沸いているように見えますが、地域によって大きな格差があるのをご存じでしょうか。

例えば日本を初めて訪れる外国人は、まずゴールデンルートと呼ばれる東京→富士山→京都→大阪などの都市を訪れる傾向があります。我々日本人がイギリスに行くときはロンドン、フランスに行くとまず初めにパリを訪れるのと同じ感覚です。そして2度目の来日時に北海道や広島、九州、そしてドラゴンロードと呼ばれる飛騨高山→白川郷→北アルプス→金沢などのルートを辿ったりします。

では、東北にはいつ来てくれるのか。残念ながらなかなか東北までたどり着く外国人観光客はいないのが現実です。復興庁が発表したデータによると2016年に東北を訪れた外国人の数は全国の0.9%でしかありません。もう一度言います。東北6県合わせても0.9%しか来ていないのです!ちなみに北海道は10%のシェアを持っています。

何が原因なのでしょうか。震災の影響でしょうか。私はそうは思いません。
そもそも震災前から東北に訪れる外国人は少なく、自治体も世界に情報をあまり発信してきませんでした。前述の北海道は道を挙げて15年も前から世界各地で開催されている旅行博でプロモーションを行い続けて今の地位を築きました。最近PRを始めたばかりの東北はまだまだ世界に知られていないのです。

例えば多くの外国人は北海道に雪が降ることは知っていますが、東北にも雪が降ることを知りません。築地はいまや外国人にとっても一大観光スポットになっていますが、そこで競り落とされる多くの魚が東北の沿岸で捕られていることを知りません。

東北には蔵王や安比と日本を代表するようなスキー場がいくつもあり、月山は日本で夏にスキーができる唯一の場所です。東北の沿岸にある町では東京にある高級店の数分の1の値段でどこよりも新鮮で、美味しいお寿司が食べられる。そんな私達にとっては当たり前のことがまだまだ世界に発信されていないのです。

では、これから私たちはどのようにして東北の魅力を効果的に世界の人々に発信していけば良いのでしょうか。まず一つ目は差別化です。よく「あなたの県の魅力を教えてください」という質問を投げかけると「美しい自然に囲まれ、海の幸と山の幸に恵まれており、温泉もあるとても良いところです。」などという言葉をよく聞くのですが、それは“海なし県”を除けば日本のほぼ全ての県に言えることです。このようなPRでは誰も来てくれません。

観光客に訪れてもらうには、そこにしかない。そこに行かないと体験できないものを提供する必要があります。例えば我が宮城県の外国人に人気の観光スポットといえば、青葉城址でも、松島でもなく、宮城蔵王キツネ村であり、最近では猫島としても有名な田代島です。
そこにはここ宮城県に来なければ見ることができない風景があり、その風景を求めて外国人観光客はやってきます。ちなみにキツネ村に来る外国人の気持ちとコアラをオーストラリアに見に行く日本人の気持ちはほぼ同じといえばわかって頂けますでしょうか?
「いまだけ」「ここだけ」「あなただけ」そんな体験を彼らは探しています。

次回も引き続き東北の魅力についてお話をしていきますのでお楽しみに。

 

株式会社ライフブリッジ 代表取締役 櫻井 亮太郎氏

1973年宮城県生まれ
アメリカ ワシントン州シアトル Roosevelt High School卒業(高校)、イギリス ロンドン Richmond University, International Business学科卒業(大学)、ドイツ ミュンヘンの語学学校をへて、現地IT関連企業、三井物産ドイツ支店へのサポート・エンジニアとして就労し、1999年にオーストラリア、シドニーでワーキングホリデーを活用しソフトウェア開発会社のヘルプデスクとして就労。
帰国後、2000年-2004年バークレイズ・グローバル・インベスターズ信託銀行マーケットデータサービスエンジニア、2004年-2006年ドレスナー・クラインオート・ワッサースタイン証券会社にてマーケットデータサービスエンジニアを務める。
2006年株式会社ライフブリッジ設立(宮城県仙台市)。
2009年「日本人による日本人のための英語塾」開設。
現在は、最短2日間で英語接客がマスターできる「外国人おもてなし講座」の他、7カ国語での翻訳、世界17カ国への留学斡旋の他、企業とグローバル人材をつなぐ人材紹介業務を行っている。

株式会社ライフブリッジ

 

仙台・青葉まつり×公益社団法人仙台青年会議所

本号では仙台・青葉まつり実行委員会の委員長であり、仙台JCのOBである上野隆士氏にお話をお聞きしました。

今年で33回目を迎える仙台・青葉まつり。本年は伊達政宗公誕生450年という記念すべき年にあたり、政宗公を祀る祭事として復活した仙台・青葉まつりにとっては大きな節目の年を迎えることになります。市民の皆様のおかげで仙台の3大まつりのひとつとして定着した青葉まつりですが、その起源は江戸時代・仙台藩最大の祭りの仙台祭まで遡ります。明暦元年(1655)年に始まったこの祭は、毎年9月17日に東照宮の祭りとして、藩をあげて行われた盛大なお祭りでした。各町内より多い時では70基の山鉾が城下を練り歩いたそうです。明治時代になると、明治7年にできた伊達政宗公を祀る青葉神社の礼祭に変わり、政宗公の命日である5月24日に執り行われるようになりました。この礼祭は、青葉祭りとも呼ばれ盛んに行われていましたが、昭和40年代後半に交通事情等により途絶えてしまいました。

現在の仙台・青葉まつりは伊達政宗公没後350年を迎えた昭和60年に、長年途絶えていた「青葉まつり」を“市民がつくる市民のまつり”として復活させたものです。この時には、昔から伝わる原型のすずめ踊りが披露されました。

昭和61年の第2回目からは、仙台JCの現役・OBメンバーが中心となって作られた仙台・青葉まつり協賛会が主催者となり、この年から現在の青葉まつりの柱となるパレードと仙台すずめ踊りが始まりました。この時のパレードにはまだ山鉾はありませんでした。しかしこの山鉾もなんとか復活させたいという思いと、次代を担う宮大工を養成したいという思いから翌年に山鉾5台、さらに翌年5台を作り復活させました。

またすずめ踊りにおいても、老若男女が楽しめるよう練り直し、仙台すずめ踊りとして普及に努めてきました。今では踊り手は4500人ほどになりました。こういった活動が評価され仙台・青葉まつり協賛会が2017年度の伝統芸能大賞の活用賞を受賞することになりました。

途絶えかけていたものを復活させることには、大変な労力が必要ですし、復活させたものを継続させ、発展させていくことはさらに難しいですが、仙台JCで学んだことや人の繋がりが強く後押ししてくれたように思います。

 

最後に仙台JCの方々へのメッセージは、突出 する必要はないが、当たり前のことを当たり前に、役を受けたからには責任を果たす。そして現状維持に甘えずプラスワンを目指す気持ちを持ち続けて欲しいです。今年の青葉まつりも良い祭りにしましょう。

仙台・青葉まつり

マツ散歩

煉瓦下水道見学施設「杜の都れんが下水洞窟」

仙台市内には、明治30年代に築造された煉瓦づくりの下水道管が3ヶ所残っております。戦火や震災に耐え、現在も使用され続けています。2010年公開の映画「ゴールデンスランバー」では、堺雅人さん演じる主人公の逃走シーンに使われました。この歴史的に貴重な煉瓦下水道は、その価値が認められ、2010年度に土木学会選奨土木遺産に認定されました。そのうちの1つが、青葉区西公園C60広場(SL広場)そばの地下に埋設されています。地上には天窓が設置され、常時地下の下水道管をのぞくことができます。また、天窓のそばには手回し発電機が設置されており、ライトアップされた下水道管を天窓から見ることもできます。仙台市は毎月、らせん階段で下水道管が埋設してある地下8メートルまで降りる一般見学会を開催しております。一度見に行かれてはいかがでしょう?

やさしく、つよい仙台娘

 

(株)都市設計は、1976年に設立された仙台の建築築設計事務所で、特に津波避難タワーや小学校などの公共建築物の設計が主たる事業です。そんな中「ハコを設計するだけでなく、その建物の中や、周りで生まれるコトもきちんと設計しよう!」を合言葉にスタートしたのが、私が所属するブランディング部門。ビジネスデザインから、コミュニケーションデザイン、ランドスケープデザインまで幅広い業務を担当しています。

最近では『リノベーション×まちづくり』を目的とした、既にある空間の見直し・再設計にも取り組み始めています。2016年11月、定禅寺通り緑地帯で企画した『3rd Living at Jozenji Park』の様子では、法律上は公園の扱いとなっている定禅寺通り緑地帯を、市民の皆さんがもっと日常から公園らしく愉しめるようにするにはどうすればいいか?を考えながら、ハンモックを置いたり、宮城のさまざまな生産者と道行く人々をマッチングさせる形で、ケヤキの緑のもと夏と秋の2回開催しました。同時に、沿道にある定禅寺ヒルズの屋上に、(株)仙台協立のご協力のもと『定禅寺ヒルズRooftop Terrace』を整備しました。これまで収益を生んでいなかった屋上を、定禅寺通りを見下ろせるレンタルテラスとして時間貸しできる空間にリノベーションしました。

海のもの、山のものを楽しめる緑豊かな街、仙台。公園や屋上、定期借地、公開空地など、見直してみれば素晴らしい空間はあちこちに眠っています。これからも「何屋さんなの?」と問われる毎日を楽しみながら、空間に対するさまざまな仕掛けを続けていきます。

 

株式会社都市設計 ブランディング部門ディレクター 岩間 有希氏

企業や地域に対するブランディングディレクションを行いながら、地域ならではの新しい働き方”パラレルキャリア”を目指し、カメラ女子ピクニック隊・週末一軒家プロジェクトなど、さまざまなプロジェクトを立ち上げ中!

株式会社都市設計

色のしかけから持つべきビジネスの視点

次は緑色だが、おそらく読者の皆さんが勘違いをしていると思われるので、もう一度、整理しよう。色の説明をし始めると、多くの人は「赤色で人が集まる」とか「黄色は女性が好む」と理解や認知する。これは間違い。私のセミナーが終了すると、必ず「何色を塗ればいいのか」という質問があるが、これも的外れ。バブル時代なら可能だが、今の売りづらい時代には適応しない。私のは色の話ではなく、色を塗ったからといって成功もしない。これまでにも書いたが、色を見たお客さまの無意識の反応をリーダーであるあなたは見抜かなければいけない。それを納得するまで何度も見よう。そうするうちに、あなたの洞察力が鋭くなり、次々とビジネス展開が広がる。それが、真のリーダーが持つべき視点なのである。

うえた さより プロフィール


集客コンサルタント、マーケティングプランナー
株式会社ローズ・ウェッジ 代表取締役
企業、自治体の集客に努める。コンサルティング、執筆、セミナー・講演業。集客に心理的アプローチを高めて売るという方法を生み出したのが特徴であり、これからの売りづらい時代に必要だと説いている。著書に「たった1秒の『イメージ色』で行列店に変わる」(経済界刊)がある。

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