JCI仙台とは

仙台青年会議所は1951年(昭和26年)3月15日に発足し、同年7月全国で11番目(東北地区最初)のJCとして日本青年会議所に加入しました。

以来60年以上に渡り、我がまち”仙台”のために文化、経済、交通問題など、様々な角度からまちづくりを考え、実践してまいりました。「無医村医療」「歩行者天国」「宮城青年の船」「循環バス路線」「トライアスロン仙台国際大会」「交響詩SENDAIたゆとう時の音」「フィリピン青少年交流事業」「リバーサイド青少年交流事業」「タイ青少年招へい事業」「生活情報交換会 大井戸端会議」など、会議所内部だけでなく、市民の方々と共に取り組んだ事業や、行政に働きかけ実現している構想が多々あります。

概要

名称 公益社団法人 仙台青年会議所
創立 1951年(昭和26年)3月15日
社団法人格取得 1971年(昭和46年)1月1日
公益社団法人格取得 2010年(平成22年)4月1日
事務局所在地 〒980-0014 仙台市青葉区本町2丁目16-12
仙台商工会議所会館8階
TEL 022-222-9788
FAX 022-222-9786
会員数 173名(2021年1月現在)
特別会員数 899名(2021年1月現在)
事務局員 2名
正副理事 理事長   菅原 啓太
直前理事長 木皿 譲司
副理事長  内ケ崎 裕之
副理事長  坂部 経洋
副理事長  福重 祐作
専務理事  八重樫 司
シスターJC ・パラニャーケ パンバトJC(フィリピン) 1977年締結
・白老JC(北海道地区道南ブロック) 1988年締結
・マポ西ソウルJC(韓国) 1989年締結
アイランドJC(香港) 1994年締結

JCI仙台の目的

公益社団法人 仙台青年会議所 定款
第1章 第3条

【目的】

本会議所は、地域社会の発展を図り、会員の連携と指導力の啓発に努めるとともに、国際的な理解を深め、国家及び世界の繁栄と平和に寄与することを目的とする。

 

設立趣意書

戦後の荒廃した郷土の再建は、私達青年がやらねばならないとういう使命感をもって、仙台青年会議所は、昭和26年3月に発足しました。

爾来19年の歳月が流れましたが、この間私達は常に、よりよい社会の建設を目指して、お互いの友情を温め、指導者訓練を基調とした人格修練を通じて、青年としての訓練につとめ、社会、経済、政治、教育等の数々の問題を調査して、正しい世論を喚起し、社会福祉の増進に奉仕して参りました。

青年は無限の可能性であり、その純粋な英知、若々しさからほとばしる勇気、高い理想を求めてやまない情熱こそ、明るい豊かな社会を築く原動力であります。

仙台青年会議所は会員も漸く140名を超え、大きな組織体となって参りました。更に来年度は創立20周年を迎えることとなり、この際社団法人として一段と組織を強化し、決意を新たにして、今日の容易ならぬ時期に、近代福祉国家建設という大目的の下に、益々同志結合を固くし、友情を温め、相互の信頼と切磋琢磨により、よりよい社会建設のため指導者としての人格修練に務め、正しい世界観を養い、社会の進歩発展に貢献することを期し、従来の仙台青年会議所を発展的に解消して、茲に社団法人仙台青年会議所を設立したいと考えます。

近代福祉国家の建設は経済の発展と安定が基盤であり、私達はまず仙台の地域社会における正しい経済の発展を心から希望致します。

私達は東北の経済、文化の中心である仙台の特殊性を尊重しながら、常に創造の精神を以って、新しい経済と文化の発展を求め、青年の情熱を傾け、勇気をもって社会の良心となり、仙台の地域社会の発展と経済の発展につとめ、引いては新しい日本の経済に貢献したいと思います。

平和な世界の実現は人類の心からの願いでありますが、現実には緊張と危機感が絶えません。

私達は明るい豊かな社会の建設が、平和な世界の下にはじめて可能であることに想いを致し、進んで各国青年と友情を深め、卒直な意見の交換をはかり、以って私達青年の手によって、真の平和な世界が建設されることを強く希望致します。

1970年(昭和45年)9月24日
第2回定時総会にて承認

 

所感

JCは如何にある可きやこの題名はJCの名を始めて識ったとき以来私の頭を離れない。そして恐らくは發足日の浅い日本の各JCの共通の問題ではないだろうか、我が仙臺JCも發足以来既に四ヶ月近く日本JCの総會を控え此の問題に就き私の所感の一端を述べさせて頂く事も無駄ではあるまい。青年社會人のゼミナール的親睦團体、私はJCの性格を斯う規定したい。JCはその中にあらゆる立場あらゆる見解あらゆる感情を包含する。いわゞ無方向な方向、無目的は目的を持つとも云い得よう。そしてこれがその構成員の親睦と啓發を生む最先端の路である。

第二次世界大戦の世界は一つの世界たらんとしてたりえず、安定を得んとして益々動揺しつゝある。そして我が先輩である世界人は、彼らの求めんとして求めえられざりし事を青年の中に求めんとしている。これが戦後各國において取り上げられているユースサーヴィスの問題である。青年に着目せよ青年の心に期待せよと彼らは呼んでいるではないか。

東洋の一隅戦争に荒廃した四つの島々に残されたわれら日本の青年にも、斯ういって彼らは手を差しのべて來ている。我ら日本の青年も、明治以来の國運の隆昌の蔭に見失った一つの賓を、戦争の余塵の中に見出した。夫は民主的な自由な立場をいうものである。併し我々は賓を抱いたゞろうか疑念なきを得ない。日本人は議論をし對立すれば見解の相違は直ちに相容れる事なき憎しみと變る、そして反對の立場の絶對的否定は反對者の存在そのものの否定へと直結する。これが今日迄の日本人の大きな原動力であった事は疑いない。

この傾向は敗戦という大きな外的な力に依って根絶出来なかった。この黒い力は未だ我々の心のすみに残っていないだろうか、一部の労働運動にみられたあの狂言的な動きは確かに日本人の心を疑を以って見させるものである。我々はこの黒い力を棄て、そして賓をしっかり掴もうではないか、偶然見出した賓を育てるのは蓋し我々の責任である。先輩のユースサーヴィスに答え友愛と親睦とかくしだてのない社會の建設こそ我々の責任ではないだろうか。

JCは斯る期待に応える可きである單なる外面的な事業を誇る必要はない。存在意義は其処にはない。JCそのものにある。即ち言葉で表すなら民主的自由の精神、フランクネス、フリーダム、フレンドシップこの3Fもモットーにある。

此の3FのモットーこそJCの凡ての行動の中心となる可きものであろう。そしてこの3つは日本人に一番不足しているものである。我々これを生かす為、今後お互いの立場をもっともっと尊重しようではないか、お互いにもっと活溌に議論しようではないか、お互いにもっと率直に親しくうちとけて交際しようではないか、そしてもっとのびのびとしようではないか。我々は断じて青年團ではなく政党ではない。これがJCの眞の在り方であると私は思う。

初代理事長 藤崎 三郎助

※所感とは・・・初代理事長である藤崎三郎助先輩が、設立当初である1951年(昭和26年)にしたためられ、1970年(昭和45年)社団法人に移行する際に設立趣意書が作成されるまで、設立趣意として仙台JCの在り方を示した文章です。